治療方針
歯の表面に弾力のあるワイヤーを装着し、その弾力を利用し歯を動かしていく矯正治療です。
歯科矯正という治療において一般的なイメージで想像されることの多い方法で、移動のガイドとしての細かなワイヤー調整を行うことでほとんどの症例に適応する矯正方法です。
しかしながら、口腔内にワイヤーがあることでの見た目の問題、違和感等はやや大きくなります。
矯正装置は歯に固定しますので、装着後は自分で外すことはできません。
装置は繊細ですので、脱落しないよう極端に硬い食べ物やガムや飴などの粘り気のある食べ物は避けていただくことが必要になります。
また、装置が変色しないようにカレーなどの色の強い食べ物も避けていただく必要があります。
装置の装着後は歯磨きが難しくなるため、虫歯になるリスクが高くなり、いつも以上に歯磨きをしっかり行う必要があります。

歯の表面に接着して治療します。形が複雑なため、歯磨きには注意が必要です。

隙間をしっかり歯磨きしてください。
治療の流れについて
1.口腔内診査(虫歯の有無や歯肉の状態、現在の歯の生え方を確認して今後の基本計画を決定します。)
レントゲン撮影(レントゲン撮影を行い、永久歯の大きさを確認します。)
模型作成(型取りを行い、参考模型を作成します。)
2.歯の調整後、型取りを行い、模型上で装置を作成し、口腔内にセットします。
セット後はワイヤーの力がかかりますので鈍痛や違和感がありますが、次第に収まりますので心配ありません。
3.1週間〜1ヶ月程度の期間をあけながら歯の移動量をチェックし、その都度ワイヤーの調整を行っていきます。
また、歯磨きの状況によって歯磨き指導を行い、矯正中の虫歯発生の予防を行います。
4.歯の移動が終了したら、咬み合わせのチェックを行い、問題がないようならば後戻りを防ぐために歯の固定を行います。
固定は歯の裏側より行いますので目立ちません。
5.固定後、後戻りや使用感のチェックを行い、問題がない場合は診療終了となります。
